ゆい工房では、お引き渡し後、1年目、2年目、5年目、10年目と、定期点検を行っています。
以降は、5年ごとの点検で、先日はとあるお客様のお宅の15年目定期点検をさせていただきました。
子供さんたちも巣立ち、日々の暮らしも、変化してきているようです。
無垢の床板には多少のキズはあるものの、
それも「思い出」であり、
深い味わいになっていると言われます。
長寿命の家とはどんなものなのかと、いろんな方が思案しているのですが、
どんなに堅牢につくっても、どんなに性能のいいものでも、
住む人の愛着がわく家でなければ、その建物は、長寿命なものにはならないのだろうと思うこの頃です。
最近、テレビで京都の町家の改修ビジネスが取り上げられていました。
百年以上前からある建物を、その風合いも残しつつ、
住まう人のセンスに合わせ現代的な改修を施し、
これから先の数十年も、更に使い続けていってもらおうという取組です。
「愛着を持っていただける家を造ろう」
これが、家づくりをする者に求められる、心掛けのポイントになるのだろうと思います。