バウビオロギーの会議に参加してきました

2012/11/26(月) 日常
バウビオロギー(建築生物学)はドイツ、オーストリア、オランダ、スイスより始まり、世界中に広がりつつある学問です。

住環境が、工業製品によってつくられる中で、生き物である人間に対して、逆にストレスを与える場合も発生してきました。

癒される住空間が、逆に体調を崩す原因になるとしたら、大変なことです。

住宅内で使用される建材の中には、揮発性の化学物質が出続けるものもあります。住宅が高気密化する中で、人体に与える影響は強くなり、シックハウス症候群という病名まで出てくるようになりました。

この辺りで、私たちは、人間も生き物だということを再認識する必要がありそうです。生身の人間にとって、いい住環境とはどういうものなのだろうかということ。

古来から、日本の家づくりの文化は、自然のものをうまく取り入れながら、バウビオロギー的なものといえるかもしれません。新しい技術を取り入れながら、それが人体に与える影響などもしっかり考慮しつつ、いい住環境を作り上げていく必要があると思います。

写真左:バウビオロギーを提唱したアントン・シュナイダー氏の後継者で、ヴィンフリート・シュナイダー氏 写真中央:前橋工科大学教授 石川恒夫氏(日本バウビオロギー研究会 理事)