建物全体としては、でっぱりへっこみがあると、熱損失が増えるから、
単純な矩形になっていたほうがいいとされる時代ですが、
室内空間には、メリハリがないと落ち着かないものです。
少しくぼんだ所の方が、落ち着けたり、
遊びのある空間こそ、豊かさを感じたりできるもの。
今回は、階段の中間に、書棚スペースを設けています。
1階からも、2階からも、アクセスする場所で、楽しそうな蔵書空間になりそうです。
コックピットのようなコンパクトなキッチンですが、
その場で、くるっと回ると、あらゆるところに手が届く、使いやすそうなキッチンになりました。
木造住宅の室内側の間仕切り壁は、その壁厚を使ったニッチスペース。
ちょっとした収納棚が設けられます。
書斎コーナーは、今回はコルクボードの仕上げにしています。
今どきは、PCやプリンターなどのスペースが、必ずと言っていいほど、求められます。
そして、こちらのお住まいも、薪ストーブが楽しみの場所に。
ストーブは、建物の中央部分で、家全体を温めます。2階の床と屋根を貫通し、屋根上に煙突。
チムニートップまで8m位あるので、逆流の恐れなどは少なくなっています。
断熱2重管の煙突なので、やわらかい暖かさが、煙突からも輻射されます。
薪ストーブは、ヨツールF3。世界的な定番となったクラッシックタイプのデザインで、
小さめですが、十分なパワーを感じます。