キッチンには多様な使われ方があります。
定番のキッチンプランというものはありますが、
住むご家族の使い方は、本当に千差万別。
使うキッチングッズ、調味料のレイアウト、調理家電、作業方法なども、あらゆることが違います。
末永っく使ってもらう場所だからこそ、
知恵をしぼって、考えていきたいところです。
昨日のテレビで、
「整理収納博士ちゃん」が、片付けられない芸能人のお悩みを解決していくという、番組を見ました。
料理好きなんだけれど、キッチンの上にいろんな種類の調味料があって、使うたびに倒れてしまうというお悩み。
番組では、強力磁石を付けた調味料入れを、
壁に貼った金属プレートにくっつけて収納する解決法が提案されてました。
先日の見学会会場のキッチンでは、
壁ニッチ収納と、S字フック吊り下げバーを設け、作りこまれていました。
キッチンの上に物があふれやすかったり、
調味料などが行方不明になってしまいがちな方には、いいのではないでしょうか。
キッチンと作業土間を接続するプランもなかなか興味深いものがありました。
外とのつながりが多いご家庭では、こんなレイアウトもいけると思います。
食器戸棚もいろいろと悩ましいです。
既製品の家具では、思うように収納ができない場合もあります。
観音開きの扉では、食器等の出し入れがとても面倒だったり。
家電の置き方や、ごみ箱の置き場所、
マグカップや日常使いする食器と、来客用食器の位置なども、考えた食器棚の事例です。
扉は無垢杉板戸の引き違いです。
家づくりは、とても深い。
一つとして同じものはありません。
私たちの設計作法を教えてくださった、吉田桂二先生は、「住み手に学ぶ」をモットーとしておられました。
これからも学び続けていかなければなりません。