●日本の家が短命な理由は「商品化」にある。

2012/03/06(火) 住まいについて

なぜ日本の家の平均寿命は23年ほどしかないのでしょうか?
これは、世界の先進諸国の住宅寿命と比較しても極端に短い数字です。

これは、家を「商品」にしてしまったからに他なりません。
大工さんが「創る」ものだった住宅を、企業が「商品」として製造したのです。
(現在では工務店もメーカー住宅の追随をしてしまっていますが・・・。)


テレビという電化製品を「商品」として買う事を例に考えてみます。

商品には保証期間があり、その期間内であれば部品の取り置きがあり
修理が可能です。
逆に考えますと、保証期間が過ぎれば、部品の取り置きはなく、
修理は不可能。「商品自体を買い換えて下さい」という結論に・・・。

耐用年数が限られている「建材」という部品でできている「商品」としての住宅は、
始めから寿命を限定されざるを得ない運命だったと考えることができます。

保証期間5年のテレビが50年壊れなかったら、リピートがない家電業界は困ります。

住宅はそんなことはない・・・。

とは誰も言い切れないのではないでしょうか?

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