いい家の条件は可能な限り「引き戸」を使うこと。

2013/03/07(木) 未分類
●日本家屋が世界に誇るべき特徴の一つは、「引き戸」の機能性を備えた、「実用美」にあります。

「引き戸」の優位性はいまさら説明するまでもありません。

ドアに比べ、引き込みが容易な特性を持つ「引き戸」は通風上好ましいことはもちろんのこと、ドアのようにバタバタ邪魔になることがありません。

また、壁への引き込み仕様にすれば、用途に応じて間仕切ることも可能で、二つの部屋を一つの大空間として活用することもできます。

●このように、メリットばかりに感じられる「引き戸」ですが、実際の家づくりの現場で信じられないぐらい使われていないのはなぜなのでしょうか?


これには大きく2つの理由が考えられます。

一つ目は、家づくりのテイストそのものが、洋風化してしまったこと。当然、様式からして洋風建築では、「ドア」がマッチするという判断があるように思います。

二つ目は、作り手側の都合です。

ドアに比べ、大工の工賃も含めると「引き戸」は約1.5倍のコストがかかってしまいます。

どんなにすばらしい家でも、高ければ、当然受注をできなくなる訳ですから、作り手の建設会社が「引き戸」を標準仕様ととして採用しないケースがほとんどです。


悲しいことですが、「引き戸」の方が家づくりに望ましいと知っていながら、売らんがためにあえて「ドア」をお客様に提案しているとしたら、お客様にとって、とても不幸な家づくりですよね。


●結論:
閉鎖的で風の通らない家を大量生産してしまった過去の過ちを繰り返すことなく、広がり間取りで、家全体に空気が気持ちよく循環する家を創っていきたいと私たちは考えています。

(*ゆい工房では可能な限り、引き戸提案を前提としたプランづくりを実践しています。)



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