●部分最適必ずしも全体最適ならず。

2012/01/15(日) 住まいについて

「部分最適必ずしも全体最適ならず」。
私が高気密高断熱住宅を考えるときの回答だ。

「高気密高断熱工法」という温熱環境という一分野での最適が、
家づくり全体においては必ずしも最適になるとは限らないのだ。

家造りには、「温熱環境」以外にも、
「間取り(設計)」「使用材料」「デザイン」「コスト」など
の多くのエレメントが複合して初めてよい家となる。

隙間相当面積を最小におさえるためには、なるべく窓を少なく
かつ、小さくした方がいい。その結果、通風の配慮が不足し、
外界に閉じたシェルター型の家になる。

「温熱環境」で10点満点を目指すと
他の分野で逆にマイナス30点となるかもしれない。

「高気密高断熱が家づくりの前提条件ですよ」という発言
いかがなものか?