長岡藩の米百俵に思う。

2008/03/28(金) 未分類
小泉首相(当時)の所信表明演説で有名になった、長岡藩大参事・小林虎三郎の「米百俵」の話。

要約すると次のような内容です。

官軍に敗れ貧窮のどん底にあった長岡藩に親戚の三根山藩から米百俵が送り届けられました。配給があるだろうと期待していたのに何もない藩士は台所番の小林虎三郎に詰め寄りました。

そこで虎三郎は次のように答えます。

「私はこの百俵を藩士に分配するつもりは毛頭ない。それどころかこの百俵で元手をつくり藩士の師弟を教育する学校をつくる覚悟である。国が興るのも滅びるのも、町が栄えるのも衰えるのも、ことごとく人にある。人物さえ養成しておいたら、どんな衰えた国でも必ず盛り返せるに違いない。今日の事だけを考えずに先々のことを考えなければならない。この百俵が、後年には一万俵になるか百万俵になるか計りしれないものがある。その日暮らしでは新しい日本は生まれないぞ。」

虎三郎が現代に生きていたら、現代の功利主義的な世相にさぞ嘆くことでしょう。

家庭でも、会社でも、社会でも、忍耐心をもって「人を育てる」ことが根本だと悟らされます。実践するのはとってもむずかしいんですけど・・・。

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