●断熱工法は差別化にならない?

2008/01/22(火) 未分類
10年ほど前、断熱工法の会に参加して高断熱住宅について学んだ。

当時はお客様の断熱工法に対する関心は驚くほど高かった。

ところが今、「御社は○○断熱工法の家だから御社に決めます」というお客様はほとんどいない。

はっきり断言できるのは、「FP工法の家」「エアサイクルの家」「ソーラーサーキットの家」という断熱工法だけでは、お客様は工務店を選択してくれなくなったことだ

これはなぜか。

今から30年前の家にはそもそも断熱材が入っていなかった。ところがその後断熱材の普及が急速に進みおどろくほど「家は暖かくなった」。

アパート仕様のグラスウールの厚さ100ミリの充填断熱材でも「この家は寒い」とは感じないレベルになっているのだ。

今のお客様は特殊な断熱工法の家を選択しなければならない必要性をそもそも感じなくなっているのではあるまいか?

「暖かい家がほしい」という初期段階のステージから、お客様の家づくりの動機はまちがいなく多様化してきている。

・木の家か鉄骨系か?
・外観は?(エクステリア等の街並み景観への配慮)
・間取りのコンセプトは?(ライフステージ可変型かどうか)
・素材は何か?(化学建材か無垢の木か)
・環境問題への配慮は?
・健康にいい家かどうか?

お客様の家づくりへのニーズは、より本質的になってきていると肝に銘じるべきなのだろう。

つづく・・・。

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