住宅雑誌への投稿記事に共感。

2013/03/05(火) 未分類
2013年3月号 新建ハウジングプラス1に投稿されていた東北の工務店経営者の記事。

表題は「補助金まみれの住宅行政、もうやめにして」。

内容を要約すると以下ようになります。

国の補助金事業である「地域型住宅ブランド化事業」に取り組んだのだが、

●補助金が下りるまでの期間が長すぎ、資金繰りが容易でない
●手続きが煩雑で何のために仕事をしているのか疑問になる

続いてこの工務店経営者は、次のような問題提起をします。

●自分たちの考える「いい家」を進化させるための補助金なら意味がある。
●実際は、家づくりを実際にやったことのないお役人や学者さんが考えた基準に、自分たちの家づくりを合わせるのは、本末転倒ではなないだろうか・・・。


私も一人の工務店経営者として、この経営者の気持ちをよく理解できます。

一棟でも多くの受注を獲らんがために、お客様にメリットがあればと考え、補助金事業を申請するのですが、工務店経営の負担はあまりにも大きく、おまけに、お客様の家づくりに本当にメリットになるのかもとても疑問・・・。

これこそが、全国の多くの工務店経営者が抱えている率直な意見ではないかと私も思います。


「木を見て森を見ない」という言葉がありますが、家づくりを全体から俯瞰することなく、一部の数値化しやすい指標で誘導してしまうと、もしかして、お客様にとって一番大切なものを失いかねないのでは・・・と感じることがあります。

家づくりのゴールは「家族が幸せになる、地域が幸せになる家づくり」のはず。

本当にお客様にとって価値ある家づくりとは何かを真剣に考えるべき時にきているように思います。






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