●住宅の「断熱化」かならずしも地球温暖化防止策にならず!?
昨日紹介した映画「不都合な真実」の上映最後の字幕テロップ。
「ハイブリッドカーを利用しましょう」
「マイカーの使用を控えて自転車を利用しましょう」・・・
さまざまの、「地球温暖化防止策」が書かれてあった。
その中のひとつに「住宅の断熱材化を促進しましょう」とあった。
(表現はちょっと違うかも知れない。)
その字幕を見て、「断熱化」イコール・必ずしも「温暖化防止」
じゃないかもなー? というちょっとツムジ曲がり的な
意見を書きたい。
●数年前まで「ウレタン系断熱材」の多くは、発泡剤に
「フロン」を使用していた。
つまり、断熱化を進めれば進めるほど、オゾンホールの
拡大に貢献していた訳で、断熱材そのものの検証も
しなければならない。
●一昔前までは、局所暖房だった生活スタイルが、断熱工法の普及により
「全館暖房」のカタチに移行した。
このことは歓迎すべき事だと思うが、暖房対象面積が格段に増える
ことも意味するわけで、断熱化推進が、必ずしも建て替え前の家に
較べ、光熱費の減少とは直結しないジレンマを抱えてしまった。
●「断熱化」によって、冬場のエネルギー削減には貢献するかもしれない。
ところが、夏場に家の中に熱がこもって、「クーラー」利用による人工的
温熱環境の家になるのだとしたら、かえって逆効果かもしれない。
●さらに最後の最も大きな問題。
科学技術の発展に比例して、生活そのものが贅沢になってしまった。
住宅の建替ええを例にとれば、いくら高性能住宅を建てても、電化製品を
どんどん買い込んでしまったら、従来の住宅に比較し光熱費等の
エネルギーの削減につながるという保証はどこにもない。
●●●結論:生活スタイル・人間の意識そのものを変えるしか
ないんじゃないかな?