●住宅の「断熱化」かならずしも地球温暖化防止策にならず!?

2012/03/19(月) 住まいについて

昨日紹介した映画「不都合な真実」の上映最後の字幕テロップ。

「ハイブリッドカーを利用しましょう」
「マイカーの使用を控えて自転車を利用しましょう」・・・
さまざまの、「地球温暖化防止策」が書かれてあった。

その中のひとつに「住宅の断熱材化を促進しましょう」とあった。
(表現はちょっと違うかも知れない。)

その字幕を見て、「断熱化」イコール・必ずしも「温暖化防止」
じゃないかもなー? というちょっとツムジ曲がり的な
意見を書きたい。


●数年前まで「ウレタン系断熱材」の多くは、発泡剤に
 「フロン」を使用していた。
  つまり、断熱化を進めれば進めるほど、オゾンホールの
  拡大に貢献していた訳で、断熱材そのものの検証も
  しなければならない。


●一昔前までは、局所暖房だった生活スタイルが、断熱工法の普及により
 「全館暖房」のカタチに移行した。

 このことは歓迎すべき事だと思うが、暖房対象面積が格段に増える
 ことも意味するわけで、断熱化推進が、必ずしも建て替え前の家に
 較べ、光熱費の減少とは直結しないジレンマを抱えてしまった。


●「断熱化」によって、冬場のエネルギー削減には貢献するかもしれない。
 ところが、夏場に家の中に熱がこもって、「クーラー」利用による人工的
 温熱環境の家になるのだとしたら、かえって逆効果かもしれない。


●さらに最後の最も大きな問題。
 科学技術の発展に比例して、生活そのものが贅沢になってしまった。

 住宅の建替ええを例にとれば、いくら高性能住宅を建てても、電化製品を
 どんどん買い込んでしまったら、従来の住宅に比較し光熱費等の
 エネルギーの削減につながるという保証はどこにもない。

●●●結論:生活スタイル・人間の意識そのものを変えるしか
      ないんじゃないかな?