ゆい工房社長 断熱工法1

2008/01/21(月) 未分類
岩手の場合、家を建てる際のニーズで圧倒的第一位は「あったかい家に住みたい」。

当時、建材会社が主幹事務局になり、工務店が所属する断熱工法の会がいくつかありました。

たとえば、北海道系のパネル型断熱工法である「FPの家」。建材メーカーであるフクビが主催する「エアサイクルの家」。そして私が所属していた化学資材メーカーであるカネカが主催する「ソーラーサーキット(SC)の家」。

私はSCの家から多くのことを学ばさせていただきました。

「外断熱の基本」「高気密高断熱住宅とは」「計画換気システム」「夏冬可変型住宅」等々です。

会に所属していた工務店メンバーもこれから積極的に会社を大きくしていこうという熱意のある社長さん方でした。

実際、客観的に判断しても断熱技術では、大手プレハブメーカーや全国ネットの住宅会社よりも数段先を行くものでした。

大手メーカーほど、全国画一的な工業化製品ですから、岩手の風土の特殊性(寒冷地対策)は遅れていたと思います。

実際、私たちの断熱工法への取り組みを評価していただくお客様も多く励まされたことを覚えています。

ただ、何事にも欠点があります。

第一点は主催会社の収益源である提供指定部材のコストが高く、従来の住宅に較べ坪単価で5万円程度割高になってしまうこと。

第二点はカネカという断熱資材メーカーが主催する会なので、家づくりという「技術面」「ハード面」は卓越しているのですが、工務店としてこの住宅をどうやって販売していくか?という「ソフト面」の指導はほとんど無いこと。

「断熱工法」という武器はもったけど、どうやってお客様に理解していただくか・・・。

当時、広告宣伝の仕方も、会社をアピールする術もしらず、五里霧中の中をトボトボ歩いているような状態なのでした。

つづく・・・。


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